無垢の予兆

言葉の出枯らし

2018-01-01から1年間の記事一覧

徒然霜月

2018年も終わりにさしかかっている。 今年も色々あったような、なんにも無かったような。 2018年は、年明けの5分後にエグザイルのライジングサンを踊っていて、ポットに足をぶつけてお湯をこぼすという幸先の悪いスタートだった。 しかしそれが暗示するよ…

10月の死神

十月は異称で神無月と呼ばれる。 全国の神様達が出雲大社に集まるので、神様がいない月。 私は十月が何故か一番メンタルがやられる。 暑かった夏から冬に向けてだんだん肌寒くなることが影響を及ぼしているのかもしれない。 季節の変わり目に感情のコントロ…

弟を階段から突き落とした話

何に対して爆発したのか 何歳の頃かはもう覚えていない。 保育園か小学低学年くらいの頃の出来事だと思う。 覚えているのは、スローモーションで階段を転がり落ちていく弟の姿。 押したのは姉である私だということ。 あの瞬間、私には悪魔が乗り移っていた…

自堕落な夏

日本列島を熱するだけ熱した後、突然飽きてしまったかのように夏はどこかに去ってしまった。 まるでスイッチを切ったみたいに、目が覚めたら秋になっていた。 夜空は高く澄みきっている。 今年の夏はいかんせん暑すぎた。 眠っている最中も軽い脱水症状でカ…

祈りと救済

あれはたしか祖父の法事でのことだろうか。 私はまだ小学生だった。 その時のお坊さんの説法をいまだにしっかり覚えている。二つの話をしてくださった。 ある日お坊さんは読経をしに、とあるお宅を訪ねた。赤ちゃんのいる家で、母親が忙しなくご飯を作ってい…

彼女は異文化

じめじめとした梅雨が続いていた。 雨は嫌いだが、お気に入りの傘がさせるのはちょっと嬉しい。 透明のビニールの生地に、青い水玉がところせましと並んでいる。 カルピスみたいで可愛い。 カルピスの傘をさしながら、夜の雨の中を歩いていると、ウォークマ…

無垢の予兆 はじめに

「ブログを書いたら読んでくれるか」と友人に尋ねたら、「読む」と返事が来た。 じゃあ書いてみようかな、と思ってたちあげてみたはいいものの、パソコンで文章を打つのは久々なので勝手が悪い。 スマホで長文を打つのもしゃらくさい。 仕方がないのでゆっく…